国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、Beyond 5G研究開発促進事業のうち、令和3年度新規委託研究の公募(第3回)における基幹課題(追加1課題)について、下記のとおり採択しました。

1. 研究開発課題に対する提案課題と提案者

Beyond 5G次世代小型衛星コンステレーション向け電波・光ハイブリッド通信技術の研究開発 (課題番号 006)

研究開発項目1 LEOコンステレーション用小型衛星搭載電波・光ハイブリッド通信技術の研究開発

研究開発項目2 超広帯域光衛星通信システムの実現に向けた基盤技術の研究開発

(上記、研究開発項目1及び研究開発項目2への提案1件と、研究開発項目1への提案1件をそれぞれ採択しました。非地上系ネットワーク(NTN)等のネットワーク化やその安定性・信頼性に対する取組を強化する観点から、両提案は連携し、研究開発成果の最大化を図ることとしています。)
(研究開発項目1及び研究開発項目2への提案)
■提案課題:次世代LEO通信コンステレーション構築に向けた超小型・低コスト電波・光ハイブリッド通信システムおよび通信制御システムの研究開発
提案者:株式会社アクセルスペース(代表提案者)
国立大学法人東京大学
国立大学法人東京工業大学
株式会社清原光学
概要:Beyond 5G時代における低遅延性や地上インフラで対応できないエリアへ通信サービスを提供する空間拡張を実現するLEO通信コンステレーション構築に資する100kg級小型衛星に複数台搭載可能な光通信機、光通信機と共存して柔軟にビーム方向を制御できるビームフォーミングRF通信機、電波・光のハイブリッド運用を可能にする経路制御および高精度姿勢制御システム、衛星コンステレーションと対になって運用する可搬地上局の開発を行う。提案者らの豊富な超小型衛星開発経験に基づき、民生部品の適切なスクリーニング等、開発段階から短期低コスト量産を意識し、実用化段階における通信コンステレーションの早期構築に対応することを目指す。
(研究開発項目1への提案)

■提案課題:衛星ネットワーク対応型光空間通信システムの研究開発
提案者:日本電気株式会社(代表提案者)
概要:地上系ネットワークとシームレスに接続できる低軌道衛星(LEO)コンステレーションを活用した非地上系ネットワーク(NTN)基幹網の実用化に向け、時間発展するネットワークトポロジーに対応する次世代ネットワーク技術による「電波・光ハイブリッドメッシュネットワークの実現」に取り組むものである。NTN基幹網を活用したディジタルトランスフォーメーション(DX)の分野で日本が世界をリードすることは、社会コストを抑制しながらIoT、ロボット、AI等の日本が得意とする先端技術を、グローバルにあらゆる産業や社会生活に活かすSociety5.0の実現に貢献する。

2. 公募等の概要

本課題については、令和3年7月16日(金)から令和3年8月16日(月)まで公募を行いました。
NICTは、学識経験者で構成される評価委員会の評価等を踏まえ、採択しました。
公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門 委託研究推進室

中後 明、近藤 健、遠田 麻衣子

Tel: 042-327-6011

E-mail: info-itakuアットマークml.nict.go.jp