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左:VLBIの原理説明図。
左:VLBIの原理説明図
右:鹿島34mアンテナにかかる虹
右:鹿島34mアンテナにかかる虹
「鹿島34mパラボラアンテナ運用終了記念式典・記念講演会」を下記の日程で開催します。

  • ・日時:2020年10月3日(土)13時~15時
  • ・場所:オンライン開催
鹿島宇宙技術センター(茨城県鹿嶋市)に設置されている鹿島34mパラボラアンテナ(以下、「鹿島34mアンテナ」)は、地球の表面を覆うプレートの動きを超長基線電波干渉法(VLBI) を使って測る「西太平洋電波干渉計プロジェクト」の中心的な施設として1988年に設置・運用され、その後、30年以上にわたって、宇宙からの電波を利用した時間・空間に関する分野で多くの研究成果をあげてきました。このたび、これらの研究が終了したことに加え、本アンテナの老朽化も進行したため、2020年度中に鹿島34mアンテナを撤去することとなりました。
VLBI 技術は、NICTの前身である郵政省電波研究所が日本で初めて導入し、NICT、国立天文台、国土地理院、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、国立極地研究所などの機関による精力的な研究開発により、電波天文学、測地学、深宇宙探査機のナビゲーションに必須の技術として発展を続けてきました。NICTは、鹿島34mアンテナを用いてVLBI技術の精度改善と処理速度の高速化を進め、高速インターネット技術も活用して多くの技術開発に貢献し、これまで様々なプロジェクトを遂行してきました。なお、2019年9月9日(月)の台風15号によって鹿島34mアンテナは破損し、現在使用できない状態となっています。
鹿島34mアンテナの撤去に当たり、本アンテナによる数々の成果を振り返るとともに、これまでご協力いただいた多くの関係機関・関係者、支えていただいた地域の皆様に感謝するイベント「鹿島34mパラボラアンテナ運用終了記念式典」を2020年10月3日(土)に開催します。新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、本イベントの模様はYouTube上で配信し、どなたでもインターネット経由でご覧いただくことができます。

プログラム

13:00 - 記念式典
13:30 - 記念講演会
34mパラボラアンテナと時空計測の成果 - 細川 瑞彦(NICT)
宇宙測地学:その始まりと最先端 - 日置 幸介(北海道大学)
鹿島宇宙技術センターと衛星通信 - 高橋 卓(NICT)

展示内容

開催日時 2020年10月03日(土)13:00〜15:00
開催会場
アクセス(URL)
インターネット上 オンライン開催
https://www2.nict.go.jp/sts/stmg/topics/
2020MemorialCeremony/MCeremony.html
主催 国立研究開発法人情報通信研究機構
参加対象者 一般
参加費 無料
イベント詳細 https://www2.nict.go.jp/sts/stmg/topics/
2020MemorialCeremony/MCeremony.html

お問い合わせ先

電磁波研究所 時空標準研究室

担当: 関戸 衛

E-mail: 34mlocアットマークml.nict.go.jp