第41回 光ファイバ通信国際会議(OFC2018)において、最難関セッションにNICT研究者の論文2編が選出
2018年3月23日
国立研究開発法人情報通信研究機構
2018年3月11日から15日まで米国サンディエゴで開催された、光通信分野の最大級の国際会議の一つである第41回光ファイバ通信国際会議(OFC2018)において、NICTネットワークシステム研究所の研究者の論文が高い評価を得て、ポストデッドライン論文(Postdeadline:特別設定の締切りを設けた、世界最高峰の成果が競合する国際会議内での最難関セッション)に2編が選出されました。詳細は以下の通りです。
論文名「159 Tbit/s C+L Band Transmission over 1045 km 3-Mode Graded-Index Few-Mode Fiber」
(3モードの光ファイバを用いた毎秒159テラビット、距離1045km伝送実験成功)
フォトニックネットワークシステム研究室 ラーデマッハ ゲオルグ フレデリック 研究員ら
3つの伝搬モードを持つ標準外径の光ファイバで、348波長(6GHz帯及び1GHz帯)の波長多重信号を用いて、毎秒159テラビット、距離1045kmの伝送実験に成功しました。既製光ファイバと同じ標準外径0.125mmのファイバにおいて、伝送容量と伝送距離の積(伝送能力の一般的な指標)に換算して、166ペタビット×km は世界記録です。
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論文名「High-Speed and Handover-Free Communications for High-Speed Trains Using Switched WDM Fiber-Wireless System」
(高速鉄道向け、波長多重技術を利用した高速かつハンドオーバーフリーの光ファイバ無線通信)
ネットワーク基盤研究室 ファン テイエン ダト 研究員ら
複数の波長の光信号を束ねて伝送する波長多重技術と、光ファイバを通して電波信号を伝送する光ファイバ無線技術を駆使し、鉄道等の高速移動体における大容量かつハンドオーバーフリーな伝送技術を世界に先駆け開発し、その動作実験に成功しました。
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