定説を覆す発見! 分裂酵母が独特の核膜孔複合体アウターリング構造を持つことを解明
—真核生物の進化の解明につながる発見—
2019年6月7日
国立研究開発法人情報通信研究機構
国立大学法人大阪大学
研究成果のポイント
概要

核膜孔複合体は核膜を貫通した八回回転対称の筒状の構造体である。筒状構造の内部を分子が通過することによって核と細胞質の間の分子輸送が行われる。アウターリング構造(青色)は、ヒトや出芽酵母では核膜孔複合体の核内側と細胞質側の両方に見られるリング状の構造体である。

1つのアウターリングはY字型の構造をもった複合体(Nup107-160サブ複合体)が8つ連なってできる。出芽酵母とヒトでは、それぞれ7または10種類の異なるタンパク質が集まってひとつのサブ複合体を形成する。
研究の背景
本研究の成果

アウターリングを構成するタンパク質の位置を免疫電子顕微鏡画像から解析し、核膜孔複合体の核内側(緑)、内部(赤)、細胞質側(青)にわけて集計した結果を示す。アウターリングを構成するタンパク質は、核内側と細胞質側にはっきりと分かれた局在を示すことがわかった。

本研究成果から考えられるアウターリングの構造および核膜孔複合体の構造の違いを示す模式図。
本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)
特記事項
用語説明
研究者のコメント
本件に関する問い合わせ先
大阪大学 大学院生命機能研究科
教授 平岡 泰(ひらおか やすし)
TEL:06-6879-4620 FAX: 06-6879-4622
E-mail:
大阪大学 大学院生命機能研究科
准教授 淺川 東彦(あさかわ はるひこ)
TEL:06-6879-4621 FAX: 06-6879-4622
E-mail:
情報通信研究機構 未来ICT研究所
主任研究員 原口 徳子(はらぐち とくこ)
TEL: 078-969-2241 FAX: 078-969-2249
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情報通信研究機構 広報部 報道室
TEL: 042-327-6923 FAX: 042-327-7587
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