国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸) ナショナルサイバートレーニングセンターは、本日、実践的サイバー防御演習「CYDER*1オンライン」オープンβ版*2の受講者の募集を開始しました。2021年秋以降に予定している正式提供に向け、改善ポイントを洗い出すことを目的に、ご協力いただける受講者を募集いたします。
「CYDERオンライン」オープンβ版についての詳細等は、CYDER公式Webサイト(https://cyder.nict.go.jp/)にてご確認ください。
*1 CYDER(サイダー): CYber Defense Exercise with Recurrence(サイバー防御反復演習)
*2 オープンβ:開発中のβ版に対し、テスト参加者を広く募集し使用いただくことで、改善点やバグ報告等の意見を頂戴し正式提供に反映することを目的としたもの。

1 CYDERオンラインの開発背景

サイバー攻撃が多発し、その手口がますます複雑かつ巧妙になる中で、それに対処できる人材は慢性的に不足しています。しかし、昨今の感染症拡大防止の観点から、サイバー演習等への参加が難しくなっており、また、これまで、CYDERの集合演習では、時間的・地理的要因等によって受講できない方が多かったことから、より安全で利便性の高い演習の提供が必要とされていました。
このような状況を踏まえ、ITシステムを運用管理する方々に対し、サイバー攻撃への実践的な対策手法を習得するための十分な学習機会をご提供すべく、「いつでも」「どこからでも」受講が可能な、CYDERオンライン演習の環境を整えることとなりました。

2 CYDERオンラインの特徴

特徴① 受講者の都合に合わせていつでも受講が可能
従来、集合演習会場が遠い、集合演習で定められた日に都合があって参加できない等の理由で演習参加をあきらめていた方々や、コロナ禍で集合演習への参加を控えている組織の方々へ、新たな選択肢と大きな利便性を提供します。
 
特徴② Webブラウザのみで演習が完結
ご用意いただくものは、Webブラウザを搭載したPCとインターネット接続環境のみ*3です。充実した講義資料に加え、講師による動画解説で学習者をサポートします。章ごとに用意された課題に解答することで、短時間で理解を深め、知識を定着させることができます。
*3 WebSocket接続が必須となります。また、通信帯域は10Mbps以上を推奨します。その他詳細はCYDER公式Webサイトでご確認ください。
 
特徴③ 仮想端末にアクセスして実機演習を実施
組織のネットワークを模擬した環境にリモート接続し、ハンズオンによる原因調査やログ解析等を行います。一通りの演習を机上ではなく実機で体験することで、平時からの備えや外部業者への対応依頼の際に、どのような情報を提供すればよいのか、どれくらい時間を要するものなのか等を実践的に学べます。

3 CYDERオンライン オープンβ版について

CYDERオンラインオープンβ版は開発途中のオンライン演習です。秋以降の正式提供に向け、オープンβ版にて一通りの演習を多くの方々に体験していただくことで、改善ポイントやバグを洗い出し、最終調整をすることを目的としています。受講者の方々には、演習体験後、アンケートにご回答をお願いいたします。
なお、本演習は、国内の政府機関、地方公共団体、重要インフラ事業者その他の企業等に所属し、システムやセキュリティの運用をご担当されている方々を対象としております。

4  CYDERオンライン オープンβ版受講者募集概要

1) 募集期間:4月22日(木)14:00 〜5月17日(月)正午
2) 実施期間:2021年6月中旬〜8月中旬予定 ※詳細は受講者にご連絡いたします。
3) 応募資格:国内の政府機関、地方公共団体、重要インフラ事業者その他の企業等に所属し、情報システムに関わる者(システムやセキュリティの運用担当者を想定)
※未成年、学生、個人の方は誠に勝手ながら対象外とさせていただきます。
4) 受講費用:無料。ただし、オープンβ版の演習を最後まで受講し、アンケートにご回答いただくことが必須条件となります。
5) 難易度:初級レベル
※情報システムに携わり始めたばかりの方、インシデントが発生した際の対応者、安全に情報システムを運用したい方、インシデントへの備えを学びたい方など
6) 募集人数:300人程度
※申込み多数となった場合、同一組織に偏りが出ないよう調整の上、抽選とさせていただきます。
7) 受講決定通知:応募者全員に受講の可否を、5月28日(金)までにメールでご連絡します。
8) 申込方法:以下のURLにて詳細をご確認の上、お申込みください。
9) 注意事項:CYDERオンラインオープンβ版については、開発途中のテスト環境であり、受講によって生じた一切の損害、損失、不利益等に関し、当機構はいかなる責任をも負いません。あらかじめご了承の上、お申込みをお願いいたします。
 

5 CYDERオンライン オープンβ版受講イメージ

図
(参考)実践的サイバー防御演習「CYDER」について
セキュリティ人材の育成が喫緊の課題となっている背景を受け、CYDERは、2013年度から2015年度まで総務省の実証実験として実施されてきました。その後、国立研究開発法人情報通信研究機構法の改正を経て、2016年度から、実施主体がNICTに変更され、ナショナルサイバートレーニングセンターにて全国で実施・展開しています。
CYDERでは、NICTが有する大規模サーバー群「StarBED」上に大規模組織のネットワークを模した環境を構築し、その上でサイバー攻撃を擬似的に発生させ、演習を行います。演習は、実機を用いた実践的な内容になっており、サイバー攻撃への理解を深めながらインシデントハンドリングを体験することで、「インシデント検知の方法」「インシデントの被害を最小限にする対処法」「平時からの備え」等について学べます。
2020年度においては、2019年度に引き続き、全47都道府県において、合計100回以上の演習を実施した結果、2013年度の演習開始からの累計受講者数が13,000人を超え、日本最大級のサイバーセキュリティ演習プログラムに成長しています。2021年度のCYDER集合演習は実施に向けて現在準備中です。受付開始に当たっては、改めて発表する予定です。

本件に関する問合せ先

サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング研究室

衛藤 将史

Tel: 042-327-5612

E-mail: nctアットマークml.nict.go.jp

広報

広報部 報道室

Tel: 042-327-6923

E-mail: publicityアットマークnict.go.jp