NICTは、平成30年8月31日(金)から、下記のとおり、8つの研究開発課題について委託研究の公募(第三弾)を開始します。
 

1. 研究開発課題

(1) データ連携・利活用による地域課題解決のための実証型研究開発(課題番号 200)
・概要:地域の多様なデータを連携・利活用した課題解決方策の社会実装を促進するため、新たな情報通信技術の技術的課題の研究開発・実証実験を実施する。これにより、分野横断的・産業横断的な統合・融合による地域課題の解決の加速と、研究開発・実証実験で得られたデータが分野や産業を超えて広く利活用される枠組みの構築等を目指す。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(最長)
・研究開発予算:各年度、1件当たり10百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:最大10件
(2) 異分野データ連携によるスマートモビリティ基盤の研究開発(課題番号 201)
・概要:環境データと交通データを様々な情報源から収集し横断的に統合・分析することで、車や人の移動に影響を与えるモビリティリスクをリアルタイムに予測できるようにするためのデータ流通・利活用プラットフォームの構築と、それを用いて地域ごとの課題に特化したSmart Sustainable Mobilityサービスを、地域の住民や団体、企業、自治体等のユーザが参加して開発する実証実験を行う。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)
・研究開発予算:各年度、30百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件
(3) 超長期セキュア秘密分散保管システム技術の研究開発(課題番号 202)
・概要:人命に関わる重要な医療情報やビジネス価値の高い機密情報に対し、その長期間にわたる機密性や完全性を確保したデータ保管の実現に向け、1) 物理乱数源の研究開発、2) 秘密分散ソフトウェアの研究開発を行い、ネットワークテストベッド上での超長期セキュア秘密分散保管システム構築のための基盤技術を確立する。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:課題A 物理乱数源の研究開発では、各年度、15百万円(税込)を上限とする。
課題B 秘密分散ソフトウェアの研究開発では、各年度、25百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:上記課題A、課題Bに対し各1件
(4) マルチコアファイバの実用化加速に向けた研究開発(課題番号 203)
・概要:量産化・コストダウンに向けた既存光ファイバとクラッド外径互換を有するマルチコアファイバ(MCF)製造方法の研究開発を行い、早期実用可能な普及型MCFを実現するための道筋を明らかにするとともに、MCFの標準化提案に向けて、国際的な評価指標を示す。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:各年度、170百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件
(5) 超並列型光ネットワーク基盤技術の研究開発(課題番号 204)
・概要:VR/AR・IoT・4K/8K等の多様なサービスが要求する品質条件に従ったサービス収容に対し、大容量長距離光信号処理技術と光空間多重技術を用いた光ネットワークの継続的な成長の根幹を成す省電力、オープン、伸縮自在な超並列処理光技術の研究開発を行い、通信量変動やサービス多様化への柔軟な対応を実現する。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:各年度、70百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件
(6) 高スループット・高稼働な通信を提供する順応型光ネットワーク技術の研究開発(課題番号 205)
・概要:5Gの展開に伴う通信トラヒックの増加や急激な変動に対し、柔軟に対応可能な光ネットワーク技術の研究開発において、ネットワーク構築制御の自動化を加速する機械学習を光ネットワークで活用することにより、ネットワーク資源(例えば、通信容量)を最大限に引き出すとともに、複雑化、多様化する光ネットワークの運用管理を革新的に高度化、効率化する基盤技術を確立する。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:各年度、160百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件
(7) 5G・Beyond 5Gの多様なサービスに対応する有線・無線アクセスネットワークのプラットフォーム技術の研究開発(課題番号 206)
・概要:柔軟性・迅速性・省力性を格段に向上するアクセスネットワークの実現に向け、革新的な有線・無線アクセス領域のプラットフォーム技術を開発し、5G、更にはBeyond 5G時代の多様な通信サービスを収容可能とする。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:各年度、50百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件
(8) Beyond 5Gに向けたモバイル収容大容量光アクセスインフラの研究開発(課題番号 207)
・概要:モバイルアクセス網の大容量化を経済的に実現するために、ワイヤレス信号を高効率で送受信するためのアンテナ技術、及びワイヤレス信号を光信号に重畳して伝送する100Gbps級RoF(Radio over Fiber)伝送技術の研究開発を行う。これにより設営性に優れ、高い周波数利用効率を有する光・無線融合アクセスインフラの構築を可能とする。
・研究開発期間:平成30年度~平成32年度(2020年度)(第1期)
・研究開発予算:各年度、100百万円(税込)を上限とする。
・採択件数:1件

2. 公募期間

平成30年8月31日(金) ~ 平成30年10月1日(月) 正午(必着)

3. 公募説明会

研究開発課題の概要及び応募の際の諸注意事項を説明します。
東京と大阪で開催を予定し、開催日時、会場等については、以下のWebページ及びツイッターアカウント@NICT_itakuで案内する予定です。
なお、本公募説明会への参加は、応募の必須条件ではありません。

4. 公募についての詳細情報

研究開発課題に関する詳細情報及び応募要領等の確認、応募書類のダウンロードは、以下のWebページをご覧ください。 

5. その他

・本公募は、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)経由での応募も可能です。
・今後、研究課題課題等、公募内容に変更が生じる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・委託研究制度の概要等については、以下のWebページ内の「委託研究について」をご覧ください。
・委託研究課題の形成に際しては、NICTが行っているICT分野の更なる発展に向けた意見募集に対し、外部の皆様(企業、団体、大学、一般の方など)からお寄せいただいた意見も参考にしています。
・今後、以下の研究開発課題について公募開始をする予定です。
① HTS(High Throughput Satellite)における電波と光のハイブリッド衛星通信技術のための研究開発
② BMIオープンイノベーションのための脳活動マルチモーダル計測データの解析とその応用技術の研究開発
③ 次世代モーションキャプチャシステムの研究開発
詳細については以下のWebページをご覧ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門
委託研究推進室

中後 明、久保 和夫、鈴木 俊太郎

Tel: 042-327-6011

E-mail: info-itakuアットマークml.nict.go.jp

広報

広報部 報道室

廣田 幸子

Tel: 042-327-6923

Fax: 042-327-7587

E-mail: publicityアットマークnict.go.jp