時空標準研究室は、時空間同期技術をB5G/6Gに資する技術と位置づけ標準化活動を展開していますが、この度日本ITU協会賞奨励賞(※)を団体で受賞しました。 授賞理由はITU-R Report M.2516「将来技術トレンド」策定を主導し、成立に貢献したことです。 2023年5月17日に京王プラザホテルで授賞式が開催され、チームから志賀主任研究員と安田主任研究技術員が参加し、受賞の証しとなるクリスタルを受け取りました。

ITUにおける地上モバイル通信の標準化は通常、まず最初に技術的な視点から導入が期待される技術を網羅した文書 「20x0年国際モバイル通信 技術トレンド調査(IMT-20x0 Future Technology Trends、FTT)」が作成されます。 NICTはFTTへの入力文書案を内外の国や他機関より先んじて示す等、積極的なドラフティング作業を展開しました。 また時空関連技術についてはフィンランドと協力して、Technologies to natively support real-time services and communicationsというsectionの設定を主導し、 従来の延長線上にない新しい技術として時空間同期技術「Space-Time Synchronization」という言葉と共に「原子時計チップ・Wi-Wi・クラスタ時系」の内容を入力したことが評価されたものです。

※ 奨励賞はITUでの国際標準化や国際協力に関する諸活動において、一定の成果と共に今後これらの領域において継続して寄与することが期待される者(団体を含む)に贈られる。

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奨励賞副賞のクリスタル

奨励賞副賞のクリスタル

日本ITU協会山川理事長(中央)と志賀主任研究員(右)

日本ITU協会山川理事長(中央)と志賀主任研究員(右)