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2015年10月15日、NECTECのタイマイクロエレクトロニクスセンター(TMEC:Thai Micro Electronics Center)を訪問し、情報交換いたしました。面談していただいた方々は、NECTECの今井和雄氏の他、ニパパン氏とウイトワット氏です。
初めにTMEC設立に関わった今井氏より、今井氏がTMECで行ってきた支援内容、TMECの研究開発やデバイスの製造の沿革、TMEC設立までの経緯につきお話を伺いました。その後、TMECのクリーンルームをツアーいたしました。次に、ニパパン氏とウイトワット氏と面談し、集積度競争を避けて圧力センサーや湿度センサーなどを中心としたデバイスの研究と製造を行っているというお話を伺いました。TMECは日本とタイを含む各国の企業の委託での研究や製造を行っていて、東南アジアでの最先端の応用研究の協調の重要性を再認識しました。

TMECの概要
機関名:TMEC: Thai Micro Electronics Center
所在地:チャチューンサオ県(スワナプーム空港より車で1時間)
所長 :Dr. Amporn Poyair (2015年10月時点)
承認 :1995年
職員数:約80名(うち研究者約30名)
概要 : モンクット王工科大学ラカバーン校(KMITL: King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang)で2インチのCMOSデバイスの試作に成功後、2004年に研究所を現住所の設立、8インチのCMOSのプロセス技術研究を開始。2007年にLSI製造に成功。タイで唯一のCMOS製造の全ラインを持つ施設。集積度競争を回避、主に委託研究による水圧や湿度、Phのセンサーデバイス等の開発製造の他、民間から医療用センサー等用のデバイスの製造委託を受けている。
以上