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2023年3月10日(金)から12日(日)まで仙台国際センターで開催された「世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2023」において、ネットワーク研究所レジリエントICT研究センターは企画セッション「持続可能な社会を支えるレジリエントICT—研究開発、社会実証、社会実装—」を主催しました。

2015年に仙台で開催された第3回国連防災世界会議において、防災に関わる取り組みの指針である「仙台防災枠組」が策定されたことを受け、災害リスク削減の具体的な解決策を国内外、産官学民さまざまな立場から提案、情報共有、議論を行い、 仙台防災枠組みを推進する場として「世界防災フォーラム」が立ち上がりました。
第1回(2017)、第2回(2019)に続く今回第3回は、 民間セクターや若年層の積極的な参画を促し防災の具体的な解決策を検討していくこと、統合的・ 学際的なアプローチに関する企画度の高いセッションを行い参加者の増加と交流を促すことに注力されました。
2023年3月10日(金)、レジリエントICT研究センターはフォーラム内の企画セッション 「Resilient ICT for Sustainable Society -R&D, Demonstraion, and Deployment- (持続可能な社会を支えるレジリエントICT—研究開発、社会実証、社会実装—)」を主催し、 ICT(情報通信技術)システムに支えられた現代社会のレジリエンスを向上する下記3つの最新技術を、日本、マレーシア、 タイの第一線の研究者がユースケースも交えて紹介しました。セッション聴講者の関心も高く、各事例に関して使用機器の詳細や設置環境などについて活発な質疑が行われました。

【紹介した技術】
  1. NerveNet:インターネットやクラウドサービスを使わずにレジリエントな情報共有・通信機能をローカルエリアに提供する技術。平時/災害時の公衆通信網の代替手段として利用可能。
  2. 映像IoT:市販カメラと携帯電話回線を使い高品質で低遅延の映像監視を安価に提供する技術。AI解析機能を実装することで、災害/事故/気象/交通状況などを検知・追跡し、都市規模の監視も実現。
  3. インフラサウンドセンシング:遠隔地の津波や噴火による空振を捉え、その発生位置や規模の推定への利用が期待される技術。昨年のトンガ海底火山噴火や桜島噴火での事例を紹介。
【登壇者】
  1. Overview of this session (井上 真杉 レジリエントICT研究センター長)
  2. NerveNetを活用した災害に強い情報通信ネットワーク (大和田 泰伯 主任研究員)
  3. NerveNetを用いたマレーシアにおける防災減災の取組 (Mau Luen Tham UTAR助教)
  4. 映像IoT技術による街の見守り (村田 健史 研究統括)
  5. 映像IoT×画像処理・解析による森林火災モニタリング (Kanokvate Tungpimolrut NECTEC研究グループ長/主任研究員)
  6. インフラサウンド計測ネットワークによる災害検知 (西村 竜一 主任研究員)
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本件に関する問い合わせ先

レジリエントICT研究センター 企画連携推進室
E-mail: resil-info@ml.nict.go.jp