「南海レスキュー2024」でX-ICSを使用した
データ連携や情報共有訓練が行われました。
2025年1月14日(火)に、陸上自衛隊中部方面隊による大規模災害対処訓練「南海レスキュー2024」が6年ぶりに開催され、レジリエントICT研究センターが開発中の災害実動機関向けの情報通信システムX-ICS(Cross-Agency Information and Communication System: クロス-イクス)を用いたデータ連携訓練が、兵庫県伊丹・千僧(せんぞう)駐屯地、および和歌山県白浜町(南紀白浜空港周辺)で行われました。
伊丹・千僧駐屯地では、陸上自衛隊教育訓練研究本部から要請されたX-ICSとローカル5Gシステムとの相互接続連携の実証に成功しました。また、伊丹と千僧駐屯地に防災科研が開発するSIP4D-Xedge(クロスエッジ)※を内蔵したX-ICSを設置し、車両に搭載したX-ICSで駐屯地間を往復して情報を共有する訓練も行いました。

南紀白浜空港周辺では、災害派遣医療チーム(DMAT)からの要請により、DMAT、陸上自衛隊、白浜消防本部との合同の広域医療搬送調整訓練において白浜町が現地で運用中のNerveNetとX-ICSを相互接続したネットワークを構築して訓練に提供をしました。訓練では、広域災害救急医療情報システム(EMIS)を用いた医療調整訓練やスマホアプリを用いたトリアージ情報の共有訓練が行われました。

[用語解説]
※SIP4D-Xedge:エスアイピーフォーディ クロスエッジと称する。現地合同調整所における各機関の連携運⽤の調整を⽀援するとともに、各機関の把握した被害状況・活動状況を管理するシステム。旧名称は、SIP4D利活⽤システム。防災科研が開発運⽤中。
[関連情報]
※陸上自衛隊 中部方面隊 南海レスキュー
[関連情報]
※陸上自衛隊 中部方面隊 南海レスキュー
※株式会社FLARE SYSTEMS
「南海レスキュー2024」に参加し、大規模災害時の情報共有を支援するシステムのデモを実施
本件に関する問い合わせ先
レジリエントICT研究センター
企画連携推進室
E-mail: resil-info at ml.nict.go.jp
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