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 2024年11月15日(金)~17日(日)、陸上自衛隊東北方面隊主催の大規模訓練「みちのくALERT」が6年ぶりに開催されました。そのなかで16~17日に⽯巻市渡波海⽔浴場で行われた訓練では、レジリエントICT研究センターが開発中の災害実動機関向けの情報通信システムX-ICS(Cross-Agency Information and Communication System: クロスイクス)を自衛隊員が実際に利用し、通信途絶を想定した災害現場とそこから離れた指揮所との間で災害現場から入力された最新情報の共有に成功しました。指揮所のX-ICSは衛星通信機能も備えていて、クラウド上のSIP4Dとの情報共有も果たしました。またこれらとは逆方向の情報伝達となる、津波予測に基づく避難情報の災害現場への配信にも成功しました。
 
 15日は仙台駐屯地体育館、16~17日は石巻市渡波海水浴場にてX-ICSを展示して実動機関(自衛隊、警察、消防等)や訪日中の同志国隊員を含む多くの関係者に紹介しました。
⽯巻市渡波海⽔浴場での訓練におけるX-ICSによる情報共有の概要
⽯巻市渡波海⽔浴場での訓練におけるX-ICSによる情報共有の概要
仙台駐屯地体育館での展示1
仙台駐屯地体育館での展示
仙台駐屯地体育館での展示2
仙台駐屯地体育館での展示
 用語説明;
X-ICS:内閣府第3期戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で防災科研や芝浦工業大学等と連携してレジリエントICT研究センターが開発を進めている。
 
SIP4D:基盤的防災情報流通ネットワーク。各省庁、指定公共機関等の組織を超えた防災情報の共有システムで、内閣府が運用する新総合防災情報システムにも組み込まれている。