JCSS校正範囲拡大のお知らせ(高周波減衰器)

2022年6月1日


国立研究開発法人情報通信研究機構

この度、NICTでは、高周波減衰器の較正(校正)において、周波数18 GHz、減衰量90 dBまで、国際相互承認に対応する校正サービスが可能になりました。また、これら全ての校正点において、校正測定能力を改善させることに成功しました。
NICTでは、無線設備の検査・点検等に必要な測定器やアンテナの較正サービスを行っています。近年、測定器の性能が向上しており、より高い周波数まで、より弱い信号を正確に測定できるようになってきており、減衰量の基準値を高精度に提供することが求められていました。
そこで、今回、校正システムの更新に合せて、従来、減衰量60 dBまでであった校正サービス範囲を、90 dBまで拡張するとともに、校正結果の不確かさを改善させました。


図1 高周波減衰器校正システム
図1 高周波減衰器校正システム
本校正サービスは、ループアンテナ(9 kHz~30 MHz)、高周波電力計(10 MHz~18 GHz)、標準電圧電流発生器の校正サービスと同様、国際規格ISO/IEC17025の要求事項を満足したJCSS登録事業者として行うサービスであり、国際相互承認(MRA)にも対応した校正証明書を発行するため、国内・海外を問わず効力を有しています。
また、電波法に基づく無線設備の検査・点検に用いる測定器の基準器としてだけでなく、電磁雑音の測定(EMI測定)を行う際に使用する測定器を校正するための基準器としても利用することができる校正証明書です。

本サービスは、2022年6月1日から受付開始いたします。


NICTにおける高周波減衰器の校正及び較正の範囲

種別

校正範囲

公称減衰量(dB)

10

20

30

40

50

60

70

80

90

JCSS

校正

50Ω Type-N50同軸

10, 30, 100, 500 MHz

1, 5, 10, 18 GHz

委託

較正

50Ω 2.4mm同軸

18, 26.5, 33, 40 GHz

 

 

 

委託

較正

WR-15導波管

50, 60, 75 GHz

 

 

 


NICTにおける高周波減衰器の校正測定能力(信頼の水準95%)

50Ω Type-N50同軸

周波数

減衰量(公称値) [dB]

10

20

30

40

50

60

70

80

90

校正測定能力 [dB]

10 MHz

0.025

0.025

0.025

0.025

0.026

0.026

0.026

0.026

0.033

30 MHz

0.026

0.026

0.026

0.025

0.026

0.027

0.027

0.029

0.039

100 MHz

0.025

0.024

0.026

0.025

0.026

0.027

0.026

0.027

0.033

500 MHz

0.028

0.027

0.029

0.028

0.030

0.032

0.030

0.032

0.037

1 GHz

0.028

0.031

0.029

0.029

0.030

0.030

0.030

0.030

0.036

5 GHz

0.028

0.030

0.027

0.028

0.030

0.027

0.028

0.027

0.034

10 GHz

0.030

0.038

0.040

0.040

0.032

0.030

0.030

0.030

0.036

18 GHz

0.060

0.051

0.071

0.057

0.078

0.076

0.064

0.077

0.067


問い合わせ先

電磁波研究所電磁環境研究室標準較正グループ

較正サービス受付 川原 昌利、鈴木 孝子
Tel: 042-327-7573