「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和6年度「要素技術・シーズ創出型プログラム 一般課題」新規委託研究の公募の結果

2024年2月26日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICTエヌアイシーティー、理事長: 徳田 英幸)は、「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和6年度新規委託研究の公募(要素技術・シーズ創出型プログラムのうち一般課題)について、下記のとおり採択しました。


1. 提案研究開発プロジェクト及び提案者

(1) マルチバンド超多波長メトロネットワーク構成法の研究開発

提案者:学校法人慶應義塾(代表提案者)、日本電気株式会社、エピフォトニクス株式会社
概要:Beyond 5Gにおいては、波長ダイレクトネットワークによる低遅延通信は重要な研究開発項目である。一方、その重要な構成要素であるROADMおよび波長選択スイッチ(WSS)は主に長距離ネットワークを対象として検討されている。 そこで、波長数の拡大を狙ったメトロ網への適用を狙い、 超多波長、マルチバンド化、WSSのシンプル化、プログラマブル化、省電力化等を実現したネットワークとして研究開発を進め、波長ダイレクトなネットワーク構成基盤を確立する。


(2) ホログラフィックコンタクトレンズディスプレイを実現する革新的基盤技術の開発

提案者:国立大学法人東京農工大学(代表提案者)、国立大学法人徳島大学、学校法人早稲田大学、シチズンファインデバイス株式会社、株式会社シード
概要:本研究開発では、目の中に入れて使うことができる究極のARディスプレイであるホログラフィックコンタクトレンズディスプレイをソフトコンタクトレンズと同等な形状と装用感で実現することを目指し、必要となる革新的基盤技術の確立を産学連携で行う。具体的には、①超薄型ホログラム光学系、②超小型・超薄型空間光変調器、③超小型電子デバイス、④コンタクトレンズ内蔵技術、⑤視機能への影響評価について研究を行う。


(3) Integrated Sensing and Communicationにおけるエッジモバイルコア統合型制御方式の研究開発

提案者:国立大学法人大阪大学(代表提案者)、株式会社KDDI総合研究所
概要:本研究開発では、Integrated Sensing and Communication(ISAC)の実現にあたり必要となる、エッジモバイルコアを統合した計算基盤の開発、およびセンシングと通信の適応的な品質制御方式の確立を目指している。このため、代理モデルの構築により、従来研究に無い通信とセンシング性能を考慮したISACシミュレーション基盤を構築するとともに、それに基づく制御最適化を実現し、実証実験により効果を検証する。本研究開発は、理論解析にとどまっているISACの研究開発を実用化に近づけるものであり、国際的に十分な検討がされていないエッジモバイルコアにおけるISAC向けインターフェイスの標準化に寄与し、科学技術・社会経済に大きく貢献する。


(4) 大容量デジタルコヒーレントNTNに向けたアダプティブ光集積デバイスの研究開発

提案者:国立大学法人東京大学(代表提案者)、株式会社KDDI総合研究所、三菱電機株式会社
概要:大容量デジタルコヒーレント光伝送ネットワークを非地上系ネットワーク(NTN)にまでシームレスに拡張することを目的として、「光メタサーフェス」及び「集積フォトニクス」技術を駆使したアダプティブ光集積デバイスを開発する。波長以下の構造からなる光メタサーフェスを介して多数の空間・偏波モードを分離・集光し、集積フォトニクス回路により高速に波面の乱れを補償する超小型デバイスを実証する。その上で、100 Gbps級以上のデジタルコヒーレント空間光伝送システムへの適用を図る。これにより、小型衛星や低コスト自由空間光通信への導入を可能にし、NTNを含めたオール光コヒーレントネットワークの構築に向けた基盤技術を創出する。


(5) Beyond 5G通信基盤を支えるミリ波~テラヘルツ波帯フレキシブル導波管基盤技術の研究開発

提案者:国立大学法人福井大学(代表提案者)、株式会社米澤物産、学校法人早稲田大学、国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学、株式会社多摩川電子、国立大学法人京都工芸繊維大学
概要:本研究ではミリ波~テラヘルツ波帯フレキシブル導波管(以下、本技術という)の研究開発を推進し、本技術の向上を通じてテラヘルツ帯域利用拡大に貢献する。本技術はミリ波~テラヘルツ無線通信の技術課題解決に寄与しつつ、ミリ波~テラヘルツ波を用いた有線電波通信市場の創出にも繋がる、波及効果の大きい、新しい技術である。しかしながら、本技術の実用化に向けては開発すべき要素技術が多く有り、未だ本技術の実力を真に発揮し、十分な貢献ができる状況にない。本研究ではこれら未完成の要素技術を完成するとともに、テラヘルツ帯域において本技術を利用するための基盤技術を獲得することで、より使いやすい技術として本技術を完成に導く。


2. 公募等の概要

本課題については、令和5年10月6日(金)から同年11月7日(火)まで公募を行いました。
NICTは、学識経験者で構成される評価委員会の評価等を踏まえ、採択しました。
公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門 委託研究推進室

公募担当

Tel: 042-327-6011