脳情報通信に関する国際共同研究開発(第8回)を開始

2025年9月1日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICTエヌアイシーティー、理事長: 徳田 英幸)は、米国国立科学財団(NSF: National Science Foundation)との包括的協力覚書(MOU)に基づき、日米共同の提案を募集した「脳情報通信に関する国際共同研究開発(第8回)」について、下記のとおり受託者を決定し、研究開発を開始しました。

1. 研究開発課題に対する提案課題と受託者

国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第8回)(課題番号240)(1件を採択)
(Collaborative Research in Computational Neuroscience(CRCNS)- Innovative Approaches to Science and Engineering Research on Brain Function -)
■提案課題:
視覚神経回路コネクトームのアンサンブル・モデリング
Ensemble modeling of a visual system connectome

受託者:
国立研究開発法人理化学研究所(代表研究者)
米国側共同研究者:
ノースウェスタン大学
ドイツ側共同研究者:
マックスプランク研究所

概要:
本研究は、シナプス接続と神経活動を定量的に関連付け、脳機能を神経ネットワークとして理解することを目的とする。数十年の計算神経科学・理論研究により、神経ネットワーク機能は数多くの神経細胞同士の配線パターンから生じると考えられているが、こうした単純な概念が実際の神経ネットワークの配線パターンと機能の関係を解明できるかどうかは不明である。本研究では、日本、アメリカ、ドイツの共同研究により、数学的モデリング、機能的イメージング、シナプス解像度のコネクトミクスを組み合わせ、ゼブラフィッシュの視覚情報処理をモデルとし、生物学的に現実性の高い神経ネットワークモデルを構築し、実証することを目指す。

2. 公募の概要

本課題については、2024年8月19日から 同年11月15日まで公募を行いました。
公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門 委託研究推進室

公募担当
Tel: 042-327-6011