テレホンJJY: 追加情報
テレホンJJYは2024年3月31日に廃止しましたが、このページには参考資料として廃止前の情報を掲載しています。
対応コマンド
以下のコマンドはターミナルでHELPまたは?コマンドを入力して確認することもできます。コマンド文字列の後にエンターキーを押してCRを送信します。応答メッセージの後にもCRが付加されます。
コマンドは最初の2文字または3文字に省略できます。例えばTIMEコマンドはTIまたはTIMと省略可能です。ただし、2文字では区別できないコマンドがあることにご注意ください。例えば、LOはLOOPとして処理されるため、LOCALコマンドを実行するにはLOCまで送信する必要があります。コマンドと応答メッセージ(INFOを除く)はASCIIでエンコードされます。コマンドは大文字でも小文字でも動作します。
応答メッセージでは、hh, mm, ss はそれぞれ時、分、秒を表します。DDとMMは日にちと月を、またYYYYは4桁の年(YYの場合は年の下2桁)を表します。🛆はスペースを示します。日付と時刻については、特に断りのない限り日本標準時が返されます。
コマンド | 機能 | 応答フォーマット |
---|---|---|
TIME | 日本標準時を3秒間送信 | hhmmss |
JST | 日本標準時を連続送信(CRで停止) | hh:mm:ssを連続送信 |
UTC | 協定世界時を連続送信(CRで停止) | hh:mm:ssを連続送信 |
DATE | 日付を送信 | YYMMDD |
UDATE | 日付(協定世界時)を送信 | YYMMDD |
DJAP | 日本形式で日付を送信 | YY/MM/DD |
DUSA | アメリカ形式で日付を送信 | MM/DD/YY |
DEUR | ヨーロッパ形式で日付を送信 | DD-MM-YY |
4DATE | 日付を送信 | YYYYMMDD |
4UDATE | 日付(協定世界時)を送信 | YYYYMMDD |
LEAPSEC |
うるう秒調整の予定 (調整時刻は次の1日9時直前) • 予定がない場合 • うるう秒が挿入される場合 • うるう秒が削除される場合 | 🛆0 +1 -1 |
LOCAL |
協定世界時との時差 • 通常期間 • サマータイム期間 |
+09 +10 |
SUMMER |
サマータイムの期間 • サマータイム設定なし • サマータイム設定あり | 0000, 0000 MMDD, MMDD |
LOOP | ループバック接続を開始 | |
COM | ループバック接続を終了 | |
INFO | インフォメーションを表示 | |
HELP または ? | 利用可能なコマンド一覧を英文で表示 | |
BYE または END | ログオフ(正常時は必ずこのコマンドで終了してください) |
通信の設定
通信方式 | 調歩同期式全二重無手順 |
---|---|
通信速度 | • 300 bps (全二重CCITT V.21 BELL 103準拠) • 1200 bps(全二重CCITT V.22 BELL 212A準拠) • 2400 bps(全二重CCITT V.22bis準拠) |
接続モード | 非MNP |
データ(キャラクタ)長 | 8ビット |
スタートビット | 1ビット |
ストップビット | 1ビット |
パリティ | なし |
フロー制御 | Xon / Xoff |
ローカルエコーバック | なし |
漢字コード | シフトJIS または JIS |
リターンキー送信時 | CRコードのみ送信(LFを付けない) |
CR受信時 | CR動作のみ(LFをつけない) |
タイミング精度の観点からエラー訂正プロトコルの使用は推奨しません。しかし回線状況により文字化けが発生するような場合には、以下のプロトコルを利用可能です。ただし、その場合は以右の遅延が通常の回線遅延に加算されますので、ご注意ください。
MNP4 | 約 10ms |
---|---|
V.42 | 約 12ms |
MNP5 | 約 52ms |
V.42bis | 約 6~50ms (場合により大きく変動) |
伝送制御コード
CR(復帰) | 0Dh |
---|---|
LF(改行) | 0Ah |
Xon(送信再開) | 11h |
Xoff(送信停止) | 13h |
時刻信号との同期
時刻データは送信信号の最後に含まれます。時刻データの終端にはキャリッジリターンCRが付加されており、そのストップビットの後端エッジが標準時の1秒信号の立ち上がりに同期しています。
時刻データの1秒信号との同期基準点は送信モデムの入力ポートであり、受信機は送信遅延と送受信モデムの機器遅延による追加の遅延を補正する必要があります。