■株式会社Preferred Networks 代表取締役 最高技術責任者 岡野原 大輔
このたびの三者基本合意を受け、PFNは国産生成AIの可能性を広げるため、持続可能なエコシステムの構築に向けて全力で取り組んでまいります。PFNのフルスクラッチ開発の強み、さくらインターネットのインフラ、NICTの研究開発力を融合させることで、日本の社会や産業に真に役立つ国産生成AIの実現を目指します。PFNは、PLaMoの進化を通じて、信頼性の高いAI技術を提供し、企業や公共分野での活用を促進しながら、日本全体のイノベーション創出に貢献したいと考えています。
■さくらインターネット株式会社 執行役員 霜田 純
AI技術は医療、製造、クリエイティブなど多様な分野で急速に活用が進み、社会に大きな変革をもたらしつつあります。 一方で、安心安全にAIを活用するためには、機密情報の取り扱い、AIの信頼性確保、そして高騰する半導体コストといった課題への対応が欠かせません。さくらインターネットもこのような課題に向き合い、フルマネージドの生成AI向け実行基盤「さくらの生成AIプラットフォーム」の提供を通じて、持続可能なAIの社会実装を目指して取り組んでまいります。
■国立研究開発法人情報通信研究機構 理事 阿久津 明人
生成AIは、社会で広く使われるようになったのはわずか3年前のことで、非常に新しい技術ですが、かつてない速度で世界を変えつつあり、また、その普及、活用や関連する技術開発力が国、社会の今後を大きく左右する前例のない技術と言えます。一方で、様々なリスクが指摘され、最近では一般の方々による生成AIへの過度な依存も懸念されるようになっており、今後も全く未知のリスクが出現する可能性が高いと考えております。このような状況で、NICTは国立研究開発法人として日本の社会と調和する強力な国産生成AIの開発とそのリスクへの対応に関して、全力で取り組んでまいります。